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08

JUN

2018

宇宙ソリューションデザイン入門コース①開催

Power of Space - 宇宙利用の可能性を学ぶ

2018.06.08 18:00 - 21:00

  • CATEGORY: ワークショップ

2018年68()に慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎大会議室にて、「Power of Space - 宇宙利用の可能性を学ぶ - 社会課題解決型宇宙人材育成入門コース2018」を慶應義塾大学、東京大学、東京海洋大学、事業構想大学院大学、青山学院大学の主催、宇宙開発フォーラム実行委員会(SDF)のご協力によって開催し、宇宙分野の社会課題解決に興味のある方60名にお越しいただきました。 

入門コースのコンセプトである社会課題解決に向けた宇宙利用の可能性とその力を学んでいただくため、前半ではまず始めに、神武直彦教授(慶應義塾大学大学院SDM研究科)より「社会サービスデザインに基づく持続的な宇宙利用連携研究教育のすすめ」として、当該コースの狙いと概要、宇宙インフラと地上インフラを統合したサービスデザインについて講義がありました。続く柴崎亮介教授(東京大学空間情報科学研究センター)からは、宇宙利活用の実例紹介を交えながら、課題の発見・分析から実際の解決までの全ライフサイクルを念頭に入れた「宇宙・空間情報技術による社会課題解決」について講義がありました。後半はハンズオンを取り入れた形式で宇宙利用の可能性を参加者に体験いただくため、地球観測の視点から古橋大地教授(青山学院大学地球社会共生学部)を講師に、Google Earth Engineを活用した衛星画像データの分析手法を学ぶチュートリアを実施しました。また、衛星測位システムの視点から、久保信明准教授(東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科)を講師に、位置情報測位の仕組みの基礎とその応用に関して実例を交えて紹介しました。最後に、「今後の入門コースでの学び」として小塩篤史客員教授(事業構想大学院大学事業構想研究)からのお話を持って第1回目の入門コースを終了しました。

世界では宇宙インフラとIoTや人工知能技術等の地上インフラとを連携させつつ、農林水産業、都市開発、自動運転・モビリティ、建設等の幅広い分野で新しい産業・社会サービスを実現する競争がすでに始まっています。その中では、利用者や社会の目線からサービスやシステムをデザインする「社会サービスデザイン」を活用し、宇宙インフラを効果的に各産業・社会サービス分野での実サービス・事業に展開し、新しい人材育成や投資へとつなげることが大事であると考えています。そのためにGESTISSは他分野の様々な人たちとの連携を深めながら今後も活動を展開していきます。201883日(金)には2回目の入門コースを開催予定であり、第1回目に来られなかった方々も含め、興味のある方にはぜひご参加いただきたいと思います。

古橋大地教授(青山学院大学)

小塩篤史教授(事業構想大学院大学)