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22

FEB

2018

平成29年度最終成果報告会開催

Space Thinking -宇宙思考による社会課題解決-

2018.02.22 13:00 - 18:00

  • CATEGORY: シンポジウム


G-SPASEプログラム17ヵ国・200名以上の修了生を輩出したG-SPASEプログラムは、2017年10月4日(水)に公益財団法人日本デザイン振興会が主催するGOOD DESIGN AWARDの教育・推進・支援手法部門においてGOOD DESIGN賞を受賞しました。

6年継続した活動の集大成として、2018年2月22日(木)13:00-18:00、慶應義塾大学三田キャンパス北館ホールにて、G-SPASEプログラムの平成29年度最終成果報告会「Space Thinking - 宇宙思考による社会課題解決 -」が開催されました。G-SPASEプログラムの活動紹介、4名の招待講師による基調講演、学内選抜された4名の学生による10分間の研究発表、研究ポスター展示、パネルディスカッションが行われ、例年にも増して盛況の総勢90名の来場者にお越しいただきました。

柴崎亮介教授(東京大学)藤森昭裕氏(文科省)

石田真康氏(A.T. カーニー)村木祐介氏(JAXA)


小田健児氏(電通宇宙ラボ)Fabien Roudier氏(IGS)多様なプレイヤーとの連携による宇宙人材拠点の形成を視野に入れ、UNISEC(大学宇宙工学コンソーシアム)、SDF(宇宙開発フォーラム実行委員会)、TELSTAR、宙畑、Startup Weekend Tokyo Spaceといった宇宙コミュニティで活躍する若手にも成果報告会に参加してもらい、活発な議論を行いました。

牟田梓氏(UNISEC)今村俊雄氏(SDF)

山田駿氏(TELSTAR)長田大輝氏(Startup Weekend)

城戸彩乃氏(TELSTAR/宙畑)

G-SPASEプログラムで学生が取り組んだプロジェクトの芽は、内閣府・宇宙開発戦略推進事務局の委託事業である日本宇宙フォーラム「先進的な宇宙利用モデル実証プロジェクト」に採択され、花を開こうとしています。本シンポジウムでも、アジア地域のGNSS基準点利活用、GISと機械学習の農業マイクロファイナンスへの応用、GNSSを活用したスポーツパフォーマンス計測、タイ・バンコクのタクシープローブ利用によるタクシードライバーの利益創出といったテーマで学生の研究発表が行われました。

高橋漱(東京海洋大学)Naomi Simumba(慶應義塾大学)

見城航(慶應義塾大学)Saurav Ranjit(東京大学) 

今後の活動を議論するパネルディスカッションは2部に分かれ、前半は宇宙コミュニティの若手6名、後半はG-SPASEプログラムを企画・運営している教員6名が登壇しました。前半では、宇宙産業の多様なプレイヤーが楽しめる場のアイディア、地上と宇宙の中間地点の楽しみ方、「宇宙にロケットを打ち上げる」「宇宙に行く」「宇宙機を製造する」といった活動と比較した場合の「宇宙利用」という言葉に対する印象などの問い掛けがモデレータや会場の参加者からありました。後半では、G-SPASEプログラムの出口設計、プロジェクトマネジメントに加え価値を新たに創出できるプロデューサーの育成、持続的なコミュニケーションを実現するコミュニティ形成、アイディアの社会実装について話し合いが行われました。

これからのG-SPASEプログラムもぜひ、ご注目ください!

パネルディスカッション前半

パネルディスカッション後半

内閣府のホームページにて記事が掲載されているのでご紹介します。http://qzss.go.jp/news/archive/g-spase_180308.html